皆様こんにんちは。HACCPコーディネーターの石田です。

 

今回は手洗いの重要性についてです。日頃どの程度手洗いを行っていますか?

今はコロナウィルスの影響からほとんどの皆さんの手洗い回数が増えているのではないかと思います。外出から自宅に帰宅した際、食事を食べる際、床に落ちたものをひろった際など今まで以上に手洗いに気を使う習慣ができたのではないでしょうか。コロナウィルスはもちろん食中毒を及ぼす菌も目に見えないため、いつ付着したかがわからず、だからこそ頻繁な手洗いがとても重要です。

 

今日は手洗いの重要性を改めて認識して頂くために2003年学校給食委託用食品の「ミニきなこねじりパン」から661名のノロウィルスの有症者を出した事例のご紹介をしたいと思います。

 

ある学校の1月23日の給食のメニューはミニきなこねじりパン、昆布入り味噌ラーメン、アゲと蒟蒻の卵とじでしたが、学校給食センターにおける調理工程でのノロウィルスに汚染される可能性は低いと考えられました。一方、パン製造施設の調査ではパン製造工程において加熱(油揚)後、パンにきなこ砂糖をまぶす工程で、従事者がきなこと砂糖を混ぜ合わせる作業を素手で行っていたことが判明しました。この従事者の便からノロウィルスが検出されており、ノロウィルスを保有していた従業員の手を介してミニきなこねじりパンに菌が付着したと推察されました。のちの検査で、きなこ砂糖から検出されたノロウィルスの遺伝子型と、有症者および従事者から検出された遺伝子型は完全に一致しています。

 

この事例から、たった1人の菌保有者から661人を発症させてしまうほどのウィルスが手に付着していたことが証明されたのです。たった1人からです。

 

この記事を読んで身がすくむ思いにかられました。飲食物に菌が付着しているかは見た目では全くわかりません。また同時に人が体内に入れてしまったものを元に戻すこともできません。人の命に繋がるからこそ、手洗いをしなければいけないという認識を飲食現場で働かれる方々はもちろん、家庭においても持ち続けていきましょう。