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わたしたちのSDGs


 

皆様こんにちは。HACCPコーディネーターの石田です。

 

 

緊急事態宣言が解除され、いかがお過ごしでしょうか。

私は、解除前とあまり変わりばえはしませんが、街を歩くと活気が感じられ、「あぁ、なんだか生き返ったみたいだなぁ」とうれしくなったりしています。

ついに25日から全国的にも飲食店への時短要請が解かれますね。大阪だと時間制限がなくなるのは11か月ぶりだそうです。

 

前回の食品ロスのコラムを執筆するにあたり、調べものをする中で、SDGsにふれる機会がありました。

SDGsについてまだまだ理解しきれていないことが多いのですが、何か行動を起こしたいと強く思いました。今日はSDGsについてお話していきたいと思います。

 

 

1 SDGsについて

 

SDGsとは、2030年までに地球と人類が目指すべき17個の目標のことです。

 

Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標

 

 

カラフルなシンボルマークは新聞やテレビ、また街中でも多く普及しているため、目にしたことがある方も多いのではないかと思います。

私も見たことはあったのですが、お恥ずかしながらよくわかっていませんでしたし、わかろうとしていませんでした。

 

 

持続可能な開発目標・・・

持続可能・・・?

何が持続可能・・・?

 

 

そんなことすら初めはよくわかりませんでした。

持続可能にするための目標=今の世界はこのままでは持続不可能である

ということです。持続不可能って・・・。

すぐには想像できませんよね。

 

 

 

 

2 持続不可能な現実について

 

以下の事実は、私がうっ・・と衝撃を受けたものです。

私はこれら事実を知り、とにかく何かやらなきゃいけないと感じました。

 

 

・私たちは1日に1万人の子どもがお腹を空かせて亡くなる世界に生きている

 

 

・経済面では、人々の間の収入格差が拡大を続けている。

国際NGOオックスファムの調査によれば、2019年時点で、世界の上位26人のお金持ちは、世界人口の下位半分である約38億人の全財産と同じ資産をもっている。その下位にあたる人々は保険や年金に加入できず、1日150円程度で暮らしている人が7億人いる。

 

 

・令和2年の夏、統計史上初めて7月の日本列島に台風がこなかった。一方、同じ時期に熊本では記録的な大雨が降った。

8月は全国的に猛暑となり、静岡県浜松市では国内最高気温の41.1度を記録した。

 

 

・直近でいうと、令和3年10月13日時点で、30度以上の猛暑日は6日もあった。

令和2年は、10月に入り、30度以上の日は1日もなかった。

 

 

・世界の異常気象も深刻化が進んでいる。

アメリカのデスバレーで54.4度を記録し8月の世界史上最高気温を更新した。

 

 

・バクダッドに住む700万人の人達は、気温があと少し上昇したら安全に暮らせる場所を失ってしまうかもしれない。

 

 

700万人の人達はどこに、どうやって移住するのでしょうか・・。

 

 

もし、自分の子供が大人になった時、日本の平均気温が40度を超えていたら安心、安全に暮らせるのでしょうか・・。

 

 

他人事ではなく、事実と向き合うことで、ことの重大さに気づき、私ひとりの力なんて微力なものとは思いながらも自分が行えることを行動していきたいと思います。

 

 

 

 

3 17のゴール原文をみてみよう

 

原文のままだとよくわからない、そんな大それたこと、私にはできないと思いがちです。

一つずつ、こんなことができるんじゃないかという身近ですぐできそうな行動例を考えてみました。

 

(1)貧困をなくそう

あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる

 

・募金をする

・いらなくなったおもちゃや服を捨てるのではなく、寄付する

 

 

(2)飢餓をゼロに

飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する

 

・残さず食べる

・食品ロスを減らす工夫をする

 

 

(3)すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

 

・週に一度は運動して健康を保つ

社会保障費や医療サービスを必要な人に譲ることができる

・健康診断に行く

・予防接種に行く

自分が健康でいることで本当に必要な人に医療を届けることができる

 

*HACCPを取り入れた衛生管理を行うことも人々の健康を守っていくことに繋がっていきます。

 

 

(4)質の高い教育をみんなに

すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

 

・SNSでの情報発信や共有を行う

・自分が持っている知識や技術を職場などで積極的に教えてあげる

 

 

(5)ジェンダー平等の実現をしよう

ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う

 

・社内倫理を徹底し、セクハラを見逃さない

・「男の子なんだから」「女の子なんだから」と子どもを教育する際に性別を理由としない

 

*私たち親世代がジェンダー平等と頭ではわかりながらも、「男の子はこうあるべき」「女の子はこうあるべき」という関わり方をやめられずにいます。

 

 

(6)安全な水とトイレを世界中に

すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

 

・水道の蛇口をしっかりしめる

・お風呂で使用した水を再利用する

・トイレの大小レバーを使い分ける

本当に必要な量の水を一人ひとりが使用することで、水不足の人に行き届かせる

 

 

(7)エネルギーをみんなにそしてクリーンに

すべての人々の、安価かつ信頼できる

持続可能な近代的エネルギーのアクセスを確保する

 

・できるだけ階段を使う

・電気はこまめに消灯する

・歩ける距離は電車やバスを使わず、歩く

 

 

(8)働きがいも経済成長も

包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

 

・決められたルールを守って働くことで、法令順守の文化を育てる

・従業員満足を高める

サービス残業はやめる、上司が定時で帰る

 

 

(9)産業と技術革新の基盤をつくろう

強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

 

・意見を言いやすい職場環境を創る

・自分と違う価値観があるということを認める(従業員教育)

→いつもと同じ発想にとらわれない、アイデアが浮かんだ時にそのアイデアを社内で話すことのできる環境を創ることが大事。(心理的安全性が高く否定されない環境創り)

 

 

(10)人や国の不平等をなくそう

各国内及び各国間の不平等を是正する

 

・いろんな人をランチに誘う

・多様性を認める

 

 

(11)住み続けられるまちづくり

包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

 

・通勤・通学は可能な限り自転車や徒歩にする

・在宅勤務を行う

 

 

(12)つくる責任 つかう責任

持続可能な生産消費形態を確保する

 

・ゴミはゴミ箱ではなくリサイクルボックスに入れる

・購入した食材は使いきる工夫をする

 

 

(13)気候変動に具体的な対策を

気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

 

・休憩中はパソコンも電源OFFする

・食品ロスを減らす

食品ロスを減らすということは、食品ロスのゴミ処理過程での温室効果ガスの排出を抑えることに繋がります。

 

 

(14)海の豊かさを守ろう

持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

 

・マイボトルを持ち運び、プラスチックごみを減らす

・バーベキューで海を利用した際は、元通りに片付けを行う

 

 

(15)陸の豊かさも守ろう

陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の管理、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

 

・印刷物を減らす

・キャッシュレス決済を積極的に利用する

・過剰包装をやめる

 

(16)平和と公正をすべての人に

持続可能な開発のために平和で包摂的な社会を促進し、全ての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある制度を構築する

 

・ハラスメントのおこりにくい職場を作る

・子どもの虐待に気づいたら、迷わず通報する

 

 

(17)パートナーシップで目標を達成しよう

持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

 

・SDGsに貢献する活動を自社で行えるようになったら、取引先にも広めていく

 

 

 

こうして考えていくと、何気に行っていたことがSDGsに繋がっていたと発見することもあります。

 

 

・心配性で、健康診断や人間ドックをこまめに受診していること

 

・ユニクロの着なくなった服(4歳の娘の服)を回収BOXに入れていること

 

・マクドナルドで使わなくなったハッピーセットのおもちゃは回収BOXに入れていること

 

・日常生活の中で、現金は触らず、ほとんどの支払いがキャッシュレス決済であること

 

*ユニクロRE.UNIQLO

 

*マクドナルド「おもちゃリサイクル」

 

気づかないうちにできていたことも、意識してできたこともどちらも良いことです。

今後はより意識をしてSDGsに繋がる行動を取っていきたいと思います。

 

 

 

 

4 SDGsの潮流について

 

大企業はほぼ100%SDGsに取り組んでいる状況です。

なぜ大企業はSDGsに取り組んでいるのでしょうか?

 

SDGsに取り組まなければならいという法律や罰則があるのでしょうか?

 

 

そんな法律や罰則はありません。

 

 

では、なぜみんな取り組んでいるのか?

それは、世界的なSDGsの潮流が自らの成長と生き残りの根幹に関わる変化だと、多くの企業が感じているからです。

 

これまでのビジネスにおいて、消費者が商品やサービスの購入を決める基準は、品質、値段、納期の早さという経済価値でした。

 

昨今ではどうでしょうか?

 

世界の社会課題への意識の高まりとともに、環境や社会にとってのメリットである社会価値が商品やサービスを購入する際の判断基準として重要視されるようになってきています。

 

お客様や取引先が変わり始めているのです。

 

自分でも今までは気にしていなかったけど、同じ商品、価格なら、商品価格の一部が寄付される方を選びます。個人でも優先順位が変わり始めています。法人ならなおのこと、SDGsの潮流に乗る、乗らないで自社の生き残りに関わってきます。このような背景もあり、SDGsに取り組むことがいま重要視されています。

 

 

次回、大企業のSDGsの取り組み事例のご紹介や中小企業のSDGsについてお話したいと思います。

 

 

会社でいきなりSDGsを取り組もう!と言っても、中々難しいことも多いと思います。

find a way 法律事務所では「ダイアローグ」という事務所メンバーがいろんな意見を忌憚なく話し合うミーティングを開催しています。

先日のダイアローグで、「SDGs」についての意見交換を行いました。

 

SDGsを知る

一人ひとりのマイSDGs目標を決める

まずは個々人が取り組む

 

ということにしました。

 

 

「マイボトル持参し、ペットボトルの使用回数を減らす」

「ジムに通い、自分自身が健康でいる」

「ご飯を残さない工夫をする」

 

 

弊所のメンバーが宣言したマイSDGsの目標です。

 

頭で理解していても、口先でいいことを言っても、行動しないことには世界は変わっていきません。小さいことでもいいから具体的行動例を参考にマイSDGsをはじめて頂けるとうれしく思います。

 

 

find a way 法律事務所

HACCPコーディネーター 石田 香玲