大阪府 感染防止認証ゴールドステッカー制度概要について - 大阪市で労使、飲食、M&Aに関する相談は「findaway法律事務所」へ

 

皆様こんにちは。HACCPコーディネーターの石田です。

 

もうすっかり夏のような暑さですね。私は夏が大好きなので日差しを浴びてわくわくしています。

セパ交流戦も終盤に入り毎日テレビ前から離れられません。

 

以前、「まん延防止等重点措置」の記事の中で触れた「感染防止認証制度ゴールドステッカー」に関する情報が令和3年6月9日に大阪府ホームページに公開されました。

さっそくご案内していきたいと思います。

 

1 感染防止認証ゴールドステッカーとは

 

新型コロナウィルス感染症が長期化する中、感染拡大の抑制と社会経済活動の維持の両立をめざして、感染症に強い強靭な社会・経済の形成を図っていく必要があります。

そこで大阪府は飲食店等における感染防止対策のさらなる促進や、府民が安心して利用できる環境整備をしていくために、新たな「感染防止認証制度ゴールドステッカー」を創設しました。

 

山梨県の「やまなしグリーン・ゾーン認証」を参考にしたと言われています。

 

*やまなしグリーン・ゾーン構想は令和2年5月19日山梨県知事:長崎幸太郎氏が発表しました。

コロナの感染拡大が始まったのが令和2年3月頃よりですから驚異的スピード感で構想されたと考えるとすごいですね!

 

2 制度概要

 

(1)運用開始時期

令和3年6月16日(水曜日)から

 

(2)対象

飲食店(宅配、テイクアウト、フードコートは除く)

 

(3)発行手順

・認証基準を確認

・ステッカー発行申請:大阪府ゴールドステッカーHPより登録フォームにアクセス

・書類審査:認証基準に基づき、申請書類・写真で審査

・現地調査:事前に予約を受付け現地確認を実施

・認証➡ステッカー交付➡HP公表

 

という流れになります。

 

また、見回り隊による現地調査(4月5日から5月31日)において「アクリル板の設置(又は座席間隔の確保)」「手指消毒の徹底」「換気の徹底(CO2センサーの設置)」「マスク会食の徹底」の項目が「すべて実施」もしくは「1項目のみ未実施」の店舗は一部先行発行の対象となります。

大阪府より「ステッカー・QRコード発行システム」より発行可能の通知が発出されますので、2か月以内にお手続きをしてください。

 

 

 

3 認証制度について

 

認証基準のボリュームが非常に大きいため、次回コラムでご案内いたします。

今回のコラムでは数点挙げていきます。

 

・コロナ対策リーダーを設置すること

 

・店内入口に消毒設備を設置し、入場時に必ず消毒を実施するよう従業員が来店者に呼びか

けていること

 

・従業員の感染予防として業務中は常にマスクをし、咳エチケットを徹底する

 

・CO2センサーを常備していること

 

・湿度40%以上を目安として、適度に加湿していること

 

・感染防止ステッカーの導入に加え、感染リスクの早期把握のため、国が提供する濃厚接触通知アプリの利用の周知、及び大阪コロナ追跡システムQRコードを掲示していること

 

 

などです。今回新たに出てきたのが、「コロナ対策リーダー」の設置です。コロナ対策リーダーに関しては下記にて詳細ご説明します。

 

他認証基準では、入口の消毒液の設置など今や常識になりつつあるようなものから、まん延防止措置あたりから出てきましたCO2センサーの設置、感染防止のためのポスター掲示などが基準には含まれています。

 

 

4 ゴールドステッカーのメリットについて

 

①感染症対策が府が認めるレベルで行えていて安心な店であることをPRできる

 

②将来的に府の優先的な支援を受けることができる可能性がある

 

 

今現在の感染防止ステッカー(ブルー)はご存じの方が多いとは思いますが、事業者の自己申告をもとに、審査なしでステッカーが発行される仕組みに対し、ゴールドステッカーは事業者からの申請に基づき府が審査を行ったうえで認証し、ゴールドステッカーを交付されます。そのため、より感染症対策を取れている飲食店であるという証明になります。

店舗等の目立つところにゴールドステッカーを掲示していただくことで、当該店舗が感染症対策が取れていることを消費者にPRすることができます。

 

また、現在はゴールドステッカーのインセンティブに関して詳細は発表されていませんが、吉村知事は4月1日の記者会見の際に、「ゴールドステッカーを発行した店に優先的に支援を行う」という発言をしています。また6月9日府庁での会見の際にも再度「将来的にはインセンティブを設けていきたい」と発言しています。

 

私自身も6月10日に「感染防止認証ゴールドステッカーコールセンター」専用ダイヤルに問い合わせたところ、「現在はそのような具体的支援はない」とのことでしたが、今後発表

される可能性もあるとのことでした。

 

優先的な支援がどのようなものに当たるかは現状不確かではありますが、認証基準を満たし、ゴールドステッカーを取得しておくメリットは十分にあるのではないでしょうか。

 

 

5 コロナ対策リーダーとは

 

(1)コロナ対策リーダーの要件

 

・府の所定の教材による研修を受講していること

・毎日、チェックリストにより対策状況を確認していること

 

という2点が要件になります。

 

 

(2)コロナ対策リーダーの役割

 

〇店舗を利用されるお客様の感染症予防

〇従業員に対する感染予防

〇施設・設備の衛生管理の徹底

〇チェックリストによる対策状況の確認

 

 

府の指定の教材では、新型コロナウィルスがどのように感染するのかや飲食店での感染が考えられる具体的な場面やリスク、感染を予防するために行う必要のある手段(手洗い、消毒など)、飛沫対策などの必要性、重要性などを学習します。

 

東京都では4月よりコロナ対策リーダーの設置を取り入れています。東京都のコロナ対策リーダーは確認テストなどの実施、修了シールの発行などがありますが、大阪府は指定の研修教材の受講のみで受講証の発行やテストなどの実施はございません。

 

コロナ対策リーダーの概要

 

6 まとめ

 

今回のコラムでは大阪府の感染防止認証ゴールドステッカーの制度概要についてご案内しました。感染防止認証制度は、府民の皆様が安心して生活できる環境整備に繋げていくことのできるとても重要な仕組みです。申請など手間がかかりますが、是非ともご活用いただければと思います。

 

大阪府の公開する感染防止認証ゴールドステッカーの公式情報は、こちらをご参照ください。